田起こし
田んぼの雑草抑制のために4月と5月に耕耘をしています。雑草はほとんどスズメノテッポウです。
あまり大きくなると代掻きのための耕耘のじゃまになるのです。
田んぼの耕耘は画用紙をマジックで塗りつぶすのに似た作業です。わたしの場合は70mの田んぼ幅を1回50㎝幅の耕耘を繰り返して「塗りつぶし」ます。
簡単な割り算で必要な往復回数が、そして所要時間がでます。いつも同じ作業時間です。
田んぼの耕耘を一年で見ると、春起こし（4月）春起こし（5月）荒代掻き（6月）本代掻き（6月)秋起こし（11月)の5回です。
それぞれ2から3時間ですから私が耕運機作業をするのは年合計で12時間程度となります。
それにしても米の高騰にはびっくりしました。こしひかり5kg2500円だったのが最近は5kg5000円ぐらいになってます。
一般の農家は収穫前にJAから出される買取価格でコメの一年分の収入が決まります。最近はkgあたり300円をきっていたはず。
kgあたり1000円の市販価格でどこが儲けているのでしょう．．．秋の収穫をJAに売り切ってしまうほとんどの農家には
この高騰は関係ないのです。ただ2025年の買取価格はkgあたり500円程度になるという話もありますから
それは米農家にもありがたい話です。
さて、今年も田畑仕事のシーズンがやってきました。季節に追い越されないように
ちゃんと片付けて行かないと！
（2025年5月9日)。
代掻き
今回の代掻きはとても楽でした。というのも必要な雨が八ヶ岳によく降った後で
山からの水が豊富に流れていたからです。水が多いと代掻き前の乾いた田んぼにすぐ水が流れ込み
土とよく混ざってくれます。
代掻きは田んぼの土を水に溶かしてトロトロにたいらにして田植えに備えるものです。
写真は一度目の代掻き（荒代掻き）が終わった後、二度目の代掻き（本代掻き）をしているところです。
耕運機の奥と手前で粗さが違うのがわかるでしょうか...
（2025年6月6日)。
田植え
順調に進んだ代掻きなどの準備作業でしたが田植えの日は梅雨入りで明け方などザーザー降り。
田植えの時間になっても雨は止まず気持ちも弾みませんが、どうせ田植えは泥水の中の作業で
雨具さえちゃんとしていれば問題なしと、気持ちを入れ直して作業を開始。
田んぼの横に軽トラからブルーシートを延ばした屋根を作って一応の雨除けも作りました。
いつもは2日間でやる田植えですが今回は２日目の天気予報がもっと悪かったので
機械植えの部分を増やして1日で終わらせました。お手伝いありがとうございました。
上の写真は田植え機をターンさせて次の列にもっていく瞬間です。ここが機械植えで一番難しい
作業で植え終わった列に必要な距離を作って平行に持っていくのを数秒でやらなければなりません。
ハイキング用に新しく買ったモンベルのレインジャケットがまぶしいですね．．．
（2025年6月10日)。
田植えから一週間の田んぼです。田植えで傷んだ苗も土の中で根を伸ばし葉も上に向かい
置かれた場所で生きていく強さをみせてくれています。稲は基本的にとても丈夫で
極端な渇水や低温にあわなければ秋にはそれなりの実りをくれます。人は水と雑草の管理を
してそれを手伝うだけです。
田植えから二週間の田んぼです。いつもだと田植えのあとに梅雨寒が来て、細い苗が
冷たい風に震えて心配するのですが、今年は夏空が来ました。稲は喜んで大きくなりました。
コナギなどの雑草も稲の根元で目に見えて大きくなってます。写真でもわかりますが
浮草が水面をすっかり覆ってるので雑草への光が少なく抑草効果が期待できます。
米国がイランを爆撃しました。遠い国の話で想像しにくいのですが 爆弾で人が殺されその家族が嘆き苦しんでいるのは間違いないことです。 人類の地球やほかの生き物への罪にくらべれば種の中での殺し合いは まだ小さなことです（当事者には絶望的に大きなことは当然です）が 戦争はまた規制の届かない大規模な環境破壊でもあります。すべての生物はわがままですが 大きな力を持ってしまった人類はそのぶん謙虚でなければ自滅してしまうでしょう。
田植えから三週間の田んぼです。この一週間で株間の草取り、畔の草刈り、追肥をやりました。
田植え、稲刈りを別にして一年でいちばん田んぼ作業の忙しい時期です。
10年前には毎日でもできていたこれらの作業が今では間に一日休みを入れないとつらくなってきました。
周囲には代々引き継いでいく仕事として背負って生きてる方々もいてそれは大変だろうと想像します。
田植えから一か月の田んぼです。７月に入って梅雨明けのような猛暑が続いてます。稲も雑草も
ぐんぐん伸びてます。畔の草刈りも田の草取りも日当たりの良い場所の作業ですから朝９時ごろまでが
勝負です。作業の日は５時に起きてラジオ体操のころには作業を始めているという日課になっています。
あ、毎日ではありません。こうやって写真を並べ比べてみると成長の様子がよくわかりますね。
田植えから5週経った田んぼです。今年はやぶ蚊が多いです。田んぼの隅の畑でトマトなどの出来を見ていると
すぐ刺しに来ます。数年前まではもっと平和な場所だったのに。トランプやネタニエフが世界を物騒に
している影響でしょうか。...ん？稲たちはよく育って株も大きくなり草取機を通すと株を巻き込んで痛めてしまうので機械の草取りは終了です。
田植えから6週経った田んぼです。梅雨明け宣言が出ました。水も日差しも十分で稲の育ちも良さそうです。
トランプを冗談にしてたら、選挙で右派系ポピュリスト党が躍進です。投票率も上がっているので
これまで投票してなかった人達が投票した結果です。政党の多いごちゃごちゃした政治になっていくのでしょうか。
田植えから48日経った田んぼです。写真にすると水面が見えないくらいになりました。順調に成長していると思います。
草取りに田んぼに入ると田靴の下で稲の根がプチプチと切れるのがわかります。もう草取りも終了です。
イナゴの数が多いようなのが気になります。まだ成虫ではないのでかわいいものですが。ここはツバメにがんばってもらいましょう。
今年は雨の少ない梅雨でした。調べてみると7月18日を最後に1mmも雨がありませんでした。昨日2週間ぶりに大雨があって
水路の水量も復活しました。うちの田んぼの水源は八ヶ岳権現岳あたりで沢の途中から水路に取水して途中には調整池などなく
そのまま田んぼに流れ込みます。そのため2週間も八ヶ岳に雨が無いと水路の水もごくわずかになってしまうのです。
今でもこの地域の農家には恵みの雨という言葉そのものなのです。
稲の穂が7割ぐらいで出ました。全体の成長も悪くないので収穫もそこそこかなと期待してます。
町で体温越えの酷暑が7月から続いてます。この田んぼのあたりでも33℃ぐらいになってます。
清里などの散歩でも暑すぎるので時間のある午後には車で10分ぐらいの大泉のプールに行ってます。
写真の日付のすぐ下にシオカラトンボが飛んでますね。
稲の穂が垂れてきました。暑すぎる日が続いてます。東京では35度越えの連続記録更新だそうです。
生き物はその始まりから「イケイケどんどん」でうまくいったもの勝ちで生き残ってきているので
人間も資源は使えるだけ使って人口も増えるだけ増やしてとやってきています。
人間の「イケイケどんどん」が地球の大きさでも支えられなくなってきてこの暑さが来ているのでしょう。
